過去にあった出来事を振り返ってみると、自分はなぜあのときこうしたのか、他にもっとよい方法がなかったのか、と思い悩むことがある。そのとき何を考えていたのか、他に選択肢があったのかどうか、思い出せない場合はそれ以上掘り下げるのが難しくなる。記録が残っていたら、それらをもとに状況を思い起こせるようになるはず。自分の手元に写真も残っていない時期に、自分が何を考えてどう行動したのか、はっきりと思い出せなくて苦しくなることがまれによくある。気持ちよく忘れるために書き残しているのではないだろうか。
仕事をするにあたっては、いろいろな解決策やトレードオフがあって、そのときそのときに応じた判断を迫られることがある。何が起こっていて、どういったことを調べたり考えたりして、最終的にこうやって実現した、ということはできるだけ書き残すようにしている。書き残しておけば、あとで見返したときに本当によかったのか、いまいちだったのか、もっといい方法があるのか振り返ることができるはず。後から評価可能であるかどうか、が自分の行動基準の1つになっているのかもしれない。これを生活に置き換えると、もっと日記を書いたらいいということになりそう。
今この瞬間はこういうことを考えて、キーボードを叩かずにはいられなかった、ということもここに記録されて気持ちよく忘れられることになる。