私が歌川です

@utgwkk が書いている

『知的生産の技術』を読んだ

知的生産の技術 (岩波新書)

知的生産の技術 (岩波新書)

utgwkk.hateblo.jp

そういえば高校生のときに『知的生産の技術』を輪読する授業を受けた記憶があるけど,どんなことをしたのかぜんぜん覚えていない. このたび改めてちゃんと読んだ.

1969年*1の本だが,現代に通じる話が多い. 記憶をしないために記録をするというのは,普段の生活でもずっとやっていることだと思っていて,タスクはタスクリストに書くし,日々の生活の様子はSNSに書き,その結果つい最近のことでもまったく覚えていないということがある. 覚えていなくても読み返せば記録に残っているので思い出すことができて,そのぶん知的生産活動に打ち込める.

いっぽうで,タイプライターと日本語入力の問題など,現代では解決されているようにみえる問題についてもいくつか言及されている. ワープロがない時代の試行錯誤の様子が垣間見える.

好きな部分を引用して締める.

ある作家の作品のなかに、只棹埋男翁という老学者がでてきて、おどろいたことがある。その老人は、しめきりがきても文章ができあがらないので、たいへんくるしむのだが、夜中になると、とつぜんにキツネがやってきて、とりつく。すると、たちまちにして文章ができあがる、というのである。

みなさんは,知的生産活動をしていますか?

*1:なんと50年前

ご報告

gyazo.com

このたび卒業に必要な単位が揃いましたので,京都大学工学部情報学科を卒業することとなりました.

中国語の講義に出席できなくなったり,1回生のうちに人文社会系科目を取りきれなかったり.必修科目を2年かけて取ったり,4回生になっても単位回収を行ったり,などなどいろいろありました. 卒論を書いているときがいちばん大変で,ツイッターにもその様子が現れていました. なんとか卒論を書き上げ,発表をやりとげ,合格となってホッとしました.

この場を借りて,指導教員の先生,ラボの先生方,ラボの皆様,サークルの皆様,学科の皆様,ツイッターにいる皆様,お会いしたことのある皆様,鳩羽つぐ様,などなど,さまざまな方々への感謝を申し上げます.

これから

京都大学大学院情報学研究科というところに進学する予定です. したがって,ひきつづき京都にいるということになります.

飲みに行くぞ

卒論を書いてるときは雑な飲酒ばかりしてたので,丁寧に🍺とか🍶とか飲みたいです.

欲しい

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卒論試問会全員合格

卒業できる見通しが立ちました.

おまけ

食べすぎ

ここ1週間ぐらいずっと食べすぎている気がする. 卒論のストレスのことを考えると,試問会が終わるまでは食べすぎる傾向にあると思うので,終わったら運動のこととか考えたい.

YAPC::Tokyo 2019 参加した #yapcjapan

今年もYAPCに参加しました.学生支援プログラムのおかげで気軽にYAPCに参加することができており,スポンサー企業の皆様やスタッフの皆様には頭が上がりません.次回もよろしくお願いします.

Perl6チャレンジ

トークの合間にGMOインターネット様のPerl6チャレンジに取り組んでいました. ふだんはPerl6とも正規表現とも遠い生活を送っており,Perl6の正規表現は初めて書きました. 記法に慣れないところもありましたが,なんとか午前の部でTシャツを入手することができてよかったです.

トーク

今回はトークに関するメモはScrapboxに取っていました.

scrapbox.io

肩のこらない型の話

id:dankogaiさんによるトーク.context-orientedな動的型というのはPerl以外では見たことない*1ので驚きがありました. 人類さんサイドもそろそろ静的型に寄せていったほうがいいのではないかというのをいつも思っているけど,いきなり全部寄せることができるのなら苦労しないわけで…….

Perl5の静的解析入門 機械と人間双方の歩み寄りによる平和編

id:mackee_wさんによるトーク.毎回使うスニペットぐらいの規模感のコードを正規表現を使ってうまく静的検査するといった向きで,正規表現ぐらいだと手軽に使えてニーズがあるのだろうなと思うなどしました. ちゃんとやるとパーサとか書かないといけないと思うけど,定型のコードを書くことが保証されているなら正規表現でいける? 「括弧の対応を正規表現で取る」と聞くと一瞬ぎょっとしますね*2

レガシーPerlビルド 〜現代に蘇るPerl[1..5].0とPerl6〜

id:anatofuzさんによるトーク.古いPerlのほうがいがいとビルドしやすいというのは驚きがあって面白かったです. 前夜祭のLTでもそうだけどPerl6の処理系の話なんかもあってよかった. 懇親会のときにいろいろ話して,研究のこととか,継続を基本とするC言語のこととか話したり聞いたりした末に正体が明らかになるみたいな展開がありました.

ISUCON8予選問題作成の裏側

id:karupaneruraさんによるトーク.ISUCONの作問の心構えが詰まっていました. 複数人で作業するときはオフラインで集まる機会を作るのがよいというのがなるほどとなって,自分がやるととりあえずオンラインでなんとかならないか,と考えてしまいそう.

キーノート

tokuhiromuさんによるキーノート.コミュニティに対する貢献のためにはどうしたらいいか,とか,気負いすぎるのもよくない,みたいな話でした. 検索エンジンに引っかかる形でアウトプットをすることがコミュニティへの貢献につながる,という話に背中を押された方がいっぱいいたと思います. ところで私はさいきん研究のコードぐらいしかまともに書いてないですね.卒業確定したら考えたい…….

総括

今回聞いたトーク,かなり処理系とか静的解析とかそっちに寄ってるなーというのにじぶんの興味分野が見えてくるような気がしますね. なんかいろいろなところで正規表現を見たような気がしていて,Perlの人はほんとうに正規表現が好きなんだなあとなった記憶があります.

そろそろサークルの外でも人前に立って話せるぐらいのことがあるのではないか,みたいな気持ちが出てきて,まずはLTからでもやってみるか? となったので,卒論が片付いたら考えてみようかな…….

繰り返しになりますが,スタッフの皆様,スポンサー企業の皆様,参加者の皆様,そしてさまざまな皆様に感謝の意を申し上げて記事の締めとさせていただきます.

*1:Perl以外にそういう言語を書いたことがないのであったら教えてください.

*2:Perlの拡張正規表現ではできるらしい.

ここ数日よく絵を描いている. 描いているといっても記号の切り取りぐらいのようなものだが,それでも限定された構図ぐらいならなんとかなっているような気がしている. いろいろな描き方とか構造への理解とかをやっていくとだんだんマシになっていくのではなかろうか.

ちょっと前までは,紙に絵を描くときは,ペンとしてフリクションを使い,紙としてはなにかのノベルティでもらった付箋や大学ノートを使っていた. フリクションで濃淡を付けるのはとても難しいし,紙にロゴや罫線が入っているとどうしても気になる. 思い立って鉛筆と自由帳を買った.なぜ自由帳なのかというと近所のスーパーにスケッチブックがなかったから.

どちらかというと白い紙のほうが効能があったような気がする. じぶんの手元にあるノートに罫線などを気にしないで描けるのはすばらしい体験で,これを小学校低学年のうちに終わらせてしまうのは勿体ないのではないか.

ところで構造への理解の話に戻ると,マグロナちゃんが先日の配信でいいことを言っていた.

www.youtube.com

この配信では,一貫して「実際の頭蓋の構造を頭に入れておく」「実際の頭蓋をベースにどうデフォルメするか考える」ということを言っている. すごく大事なことで,リアルの頭蓋の構造が理解できていないと,どうデフォルメしたのか・してないのか分からないまま描いていくことになって,たまたまうまくいくと作品になるけどうまくいかなかったらなんかおかしいで終わってしまう.

AdventarのRSSとIFTTTを用いて自動でアドベントカレンダー記事の宣伝ツイートをする取り組み,お気持ち

私が所属するサークル「KMC(京大マイコンクラブ)」では,2013年から毎年アドベントカレンダーを開催しています.また,イラストを投稿するアドベントカレンダーも2016年から開催しています.

kmc.hatenablog.jp

adventar.org

adventar.org

IFTTTでRSSフィードを読んで自動でツイートする

さて,今年のアドベントカレンダーに関してこっそり始めた取り組みとして,表題にあるような自動ツイートを仕込んでみた,というのがあります.

これ自体を仕込む方法はそんなに難しくないので具体的な手順は省きます.IFTTTのUIが今と同等ぐらいであるうちはぽちぽち押していくとできると思います.

一番大事なポイントだけ紹介しておきますと,AdventarのRSSフィードは記事の情報を次のようにして保持しています.

<item>
  <title>KMC Advent Calendar 2018 21 日目</title>
  <description>電子工作系なにか 間に合わなかったらポエム</description>
  <pubDate>21 Dec 2018</pubDate>
  <link>http://www2.hatenadiary.jp/entry/uart-kobanashi</link>
  <guid>57819</guid>
</item>

したがってTweet textを次のように設定すると,先述したように日付入りで宣伝ツイートをしてくれる,という仕組みになっています.

{{EntryTitle}}の記事です! {{EntryUrl}}

お気持ち

かつてはアドベントカレンダーの宣伝のために,広報担当者*1が手で記事の一覧を更新したり,更新があるごとに手で宣伝ツイートをしたりしていました. このうちAdventarで枠の管理をし,宣伝ブログ記事にも枠を作る,という二度手間は解消されました. しかし宣伝ツイートのほうは今までどおりのままでした.

ところでAdventarにはRSSフィードがあるし,IFTTTでレシピを仕込めば自動でツイートしてくれるじゃん,と思って今年から始めたのが先述した取り組みでした. いろいろ思うところがあって,いちばん思っていたこととして「人間の手間を最小にしたい」とか「簡単に自動化できるならやればよい」というのがあります. というわけでこの取り組みを仕込んでみた次第です.

この方法には1つ欠点があり,それは遅刻への対応が不十分である,ということです. これは想像なのですが,RSSの最新よりNアイテム前に新しいアイテムが追加されても検知されないのでしょう. したがっていくつかツイートできなかったものがあったので,手で予約ツイートを仕込むなどの行いが発生しています. まあまあうまくいっていると思っているのですがこれはどうにかしたいですね.

団体としてアドベントカレンダーをやる目的っていろいろあると思うんですけど,まあどういう経緯で行われたのかはさておき,うちの部員ってめちゃくちゃおもしろそうなことをやっていても外部向けのアウトプットをやっている人が少ない印象があるんですよね. アドベントカレンダーはそういうおもしろいことを外部向けに公開するちょうどよい機会だと思っており,たぶんそういう気持ちがあって続けられてきているんじゃないでしょうか. 12月だけに固まってしまうというのはあるけどちょうどよい機会が設けられているのはよいことだと思います.

遅刻*2でも平成の終わり*3でもなんでもいい,とにかくみんな思いを言葉に*4してくれ!!!

*1:私や,あるいはそれ以外の人のことです.

*2:とくに工数の見積もりが難しい分野はむずかしい…….

*3:12/23は平成最後の天皇誕生日です.

*4:ref: https://hatenablog.com/guide