Japan.pm 2021に参加し、発表とLTを行いました。オンライン登壇は初めてでしたが、致命的なトラブルもなく参加することができたと思います。YouTube配信の画面を見たらなかなか本格的な感じがしてすごかったです。
発表
これまでperlcriticを導入していなかったプロジェクトにperlcriticを導入する方法や、perlcriticをどのように使っていくか、といったトピックについてお話ししました。
perlcriticはよくあるミスを機械的に検出してくれる便利なツールです。ですが、適切に設定を行わなければ警告だらけになってしまう、という側面もあります。これまでperlcriticを導入していなかったのであれば、そもそも重要度の高いポリシーにも違反している可能性があり、なおさら警告は多くなります。
また、perlcriticは『Perlベストプラクティス』という本に基づいたlinterである、という話もしました。この本に書いてある内容に従うべきかどうか、についても吟味する必要があります。いくら『Perlベストプラクティス』の何ページに書いてあるからとはいって、プロジェクトに合わないポリシーであれば採用する必要はない、と考えます。プロジェクトにとって有益なポリシーかどうか、を検討しつつ設定するのが大事です。
発表中で取り上げられなかったトピックについては、以下の記事で触れています。
自分が思うよりもいい発表になったんだ、という感触がありました。ありがたいです。
僕は「他の界隈での当たり前を、自分たちの現場の当たり前にする」って簡単のようでめっちゃ大変だし、手を動かして前に進めてるところに @utgwkk さんの話はめっちゃ素晴らしいなって思いました! #japanpm
— そーだい@初代ALF (@soudai1025) 2021年2月18日
LT
5分間のLTなので、おもしろ技術の話に終始することにしました。Test::More を使って書いたテストを一瞬で Test2::V0 対応させるように書き換えるグッズの紹介をしました。PPIを使ってコードを書き換える、というのはよく知られた手法だと思いますが、Test2プラグインを併用するのは新しかったんじゃないかと思います。ブルドーザーのようと評判でした。
交流会
Discordのボイスチャンネルを使った交流会に参加しました。
#型
というチャンネルで実行時型チェックの話を聞いたり、XSのソースコードを読んだりしていました。話題ごとにボイスチャンネルが分かれていると、共通の話題が一瞬で分かって便利ですね。
おわりに
参加者の皆さんも感じていると思いますが、オンラインカンファレンスでこれまでのオフラインのカンファレンスと全く同様の体験を得ることは殆ど不可能と言って良いと思います。
Japan.pm 2021を開催します!オンラインカンファレンスならではの独自企画など、見どころをご紹介 - YAPC::Japan 運営ブログ
Japan.pmの理念をブログで読んだとき、安心しました。オンラインでもカンファレンスを開催できることと、オフラインカンファレンスと同様の体験を得ることとの間には、大きなギャップがあると感じていました。オンラインに特化したカンファレンスである、ということを心に留めておいたので、緊張しつつもしすぎない程度の気持ちで発表を行うことができたと思います。
スタッフの皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。