私が歌川です

@utgwkk が書いている

週末

金曜日

定時ダッシュで新幹線に乗り、渋谷へ。

5時までクラブにいるのは初めてなもので、4時ぐらいからだんだん睡魔が勝ってくる。なんとか最後までいることができた (帰る家がないから)。

土曜日

11時ぐらいに目覚めた。意外と元気ですごい。

萩の湯で風呂をキメたあと、川崎に名取さなさんを見にいく。名取さなさん、背が低くて手がちっちゃいな。

lacittadella.co.jp

そして、12時間ぶりに渋谷に向かうのであった……。チケット代として1万円払いました。

終電の新幹線で京都に帰って、気絶。

日曜日

レンタカーでドライブ。免許がないので座ってるだけ。

www.youtube.com

大量の新情報を浴びながら京都に戻ってきたのであった。なんか京都ブームが来ているらしい。

中央・総武線沿いを歩くコーナー

歩くタイプの暇潰しは、融通の効く街ならいくらでもすぐに切り上げられるし、風景をちょっと気にするぐらいでコンテンツを生み出せる。

秋葉原

東京に来てとくに用事がないとき、だいたい秋葉原にいる。今回は御茶ノ水に用事があった。せっかくなので歩いていくことにする。

アーケードゲーム基板ショップみたいなのが気になったけど行かずじまいだった。

御茶ノ水

湯島聖堂で孔子像を見る。Swarmに孔子廟というジャンルがあることを知った。

まだまだ暇なので、いけるところまで歩いてみることにする。

水道橋

東京ドームってこのあたりなのか。なんか人が多かったように思う。

飯田橋

だんだん神田川と外濠の区別がつかなくなる。東京は起伏がすごいので歩くと疲れる。しかし大きな荷物を持っていなければ普通に歩ける距離ではあろう。

市ヶ谷

NFTを捨ててはいけない。わかりましたか?

四ツ谷

外濠が終わったので、このあたりで切り上げて電車に乗ることにする。外堀について高速に学習した。


東京に引っ越すならどこがいいか、というのを考えなくもない。すぐに人を募って飲みに行けるところかな……。

個人の技量だけではスケールしないのは確かだが、それは技量を伸ばさずに別のところだけ伸ばしていればカバーできる、ということを意味しているのではないだろう。いわゆる「魚の釣り方」を超えた技量の伝授ができるようになって初めて、高い生産性に対する脱属人性・再現性ができるのではないか。ドキュメンテーションだけで属人性が解消するほど簡単ではない。

ソフトウェアに対する考古学は技術的好奇心を満たすのにとどまらず、当時の考え・設計思想を理解することでコードベースに対する深い理解を得て、今後の糧となる。いちばんコードベースへの理解が深い状態とは、自分が設計・実装したことがあるコンポーネントが大半の状態、ということになるんじゃないか。

再現性のある知とは?

GraphQL Cursor Connectionにおけるedgeのnodeフィールドの型は必ずしもNode interfaceを実装していなくてもよい

タイトルが全てです。

GraphQL Cursor Connectionの仕様の3.1.1節には以下のような注意書きがあります。

The naming echoes that of the “Node” interface and “node” root field as described in a later section of this spec. Spec-compliant clients can perform certain optimizations if this field returns an object that implements Node, however, this is not a strict requirement for conforming.

https://relay.dev/graphql/connections.htm#note-e0232

注意書きをざっくり訳すと以下のようになります。

  • この node という名前は、GraphQL Object IdenrificationにおけるNode interfaceや node クエリを想起させる
  • が、connectionのEdgeの node フィールドの型は、必ずしも Node interfaceを実装していなくてもよい
    • もちろん、Node interfaceになっているほうが最適化が効きやすいだろう

多くの場合はEdgeのnodeがそのまま Node interfaceを実装するようになっていても支障はないだろうけど、必ずしも Node interfaceである必要はないよ、というのが伝えたいことでした。

アイコンのステッカーを支える技術

以下のツイートが全てです。

この記事では、ツイートで触れていないトピックについてメモします。

大きさ

技術イベントの名札に貼れるぐらいのサイズにすると取り回しがよいです。40mm x 40mmはラクスルで発注できるバラ四角カットシールの最小サイズです。

貼った様子は以下のツイートにある写真を見てください。これぐらいのサイズだと、小さな名札に貼った上で名前も書けるぐらいに収まります。

配置

アイコン画像に余白がない場合は、印刷保障線を少しはみ出るぐらいにサイズを調整して入稿するほうが見栄えがよいです。アイコンの端が途切れるのを恐れずに入稿しましょう。先述したツイートの画像にあるシールを発注したときは日和ってしまったので余白があります。

納品形態

他の納品形態を試したことがないけど、バラ四角カットにするとかさばらず持ち運びやすいし、1枚ずつ配りやすいです。アイコンの形をアピールしたいときはバラ台紙カットするのがいいのかな。

部数

多ければ多いほど単価が安くなると思うけど、量が増えるし値段も上がるのでいいバランスを見極めましょう。

自分はとりあえず50部で注文しています。単価は 2,805円 / 50 = 56.1円で、まあこんなもんなのか?

同人イベントとかで配りまくるならもっと部数があってもよさそう。

納期

納品までの日数が多ければ多いほど安くなるので、余裕を持って発注しましょう。7営業日は1週間よりも長いので注意してください。

画像形式

1200 x 1200ピクセルのPNG画像で入稿したけど、印刷の粗とかはとくに気になっていないです。自分が気にしていないだけかも。


ほかにも話題がありそうだけどいったんこれで。インターネットにいると人をアイコンでしか認識できないことがよくあるので、オフラインカンファレンスなどで名札にアイコンのステッカーを貼ると認識してもらいやすくて便利だと思います。

Goの特定のパッケージだけGitHub Actionsのジョブを分けてテストする

生きてると、テストがどんどん遅くなりがちです。実際にDBに接続するタイプのテストとか……。そしてそういう種類のテストに限って並列化しやすいように実装されていないこともありがちですよね。

GitHub Actionsを使っている場合*1、そのようなテストが複数ファイル・パッケージにわたる場合は独立したジョブでテストを走らせることでCIの高速化を見込むことができます。

ということで、特定のパッケージのテストだけ独立したジョブで走らせる・残りのパッケージのテストは単一のジョブで走らせる という仕組みを作りました。実物を見たほうが早いと思うので、以下のリポジトリを見てください。

github.com

鍵となるのは以下3つのファイルです。応用すればGoに限らずさまざまな言語のテストフレームワーク向けに使えるはず。

  • separated-test-pkgs.txt
  • separate-test-pkg.pl
  • .github/workflows/ci.yml

separated-test-pkgs.txt

このテキストファイルに、独立したランナーで走らせたいパッケージ名を1行1エントリで書きます。パッケージ名の形式は go list ./... コマンドで出力されるものに揃えてください。

separate-test-pkg.pl

いきなりPerlのコードが出てきましたね。PerlはGitHubが提供するGitHub Actionsのrunnerに入っている*2ので、おもむろに小さなスクリプトを書くのに便利です。順に読んでいきましょう。

use strict;
use warnings;
use JSON::PP qw(encode_json);

JSON::PPはPerl v5.13.9からコアモジュール*3になっているので、追加でモジュールをインストールする必要なく使えます。よかったですね。

# separated-test-pkgs.txt から、個別にテストを実行したいパッケージを取得する
my @separated_test_pkgs = do {
    open my $fh, '<', 'separated-test-pkgs.txt' or die $!;
    chomp (my @xs = <$fh>);
    close $fh;
    @xs;
};
# package名 => 個別にテストを実行したいなら true
my %is_separated_test_pkg = map { $_ => 1 } @separated_test_pkgs;

先述した separated-test-pkgs.txt ファイルから、個別にテストしたいパッケージの一覧を取得しています。 %is_separated_test_pkg 変数はあとで使います。

# このモジュール下のパッケージ一覧を取得する
my @all_pkgs = split "\n", `go list ./...`;

# 同時にテストを実行してよいパッケージのみを抽出する
my @independent_pkgs = grep { !$is_separated_test_pkg{$_} } @all_pkgs;

バッククォートで囲んだ文字列はシェルコマンドとして実行され、実行結果の文字列が入ります。 go list ./... コマンドの実行結果をsplitすることで、全パッケージ一覧を取得しています。

先ほど組み立てた %is_separated_test_pkg 変数を使って、個別にテストしなくてよいパッケージの一覧を抽出しています。

# JSON形式で出力する (フォーマットは __END__ 以下を参照)
my $outputs = [
    (
        map {
            +{
                name     => $_,
                packages => [$_],
            }
        } @separated_test_pkgs
    ),
    +{
        name     => 'Others',
        packages => [@independent_pkgs],
    },
];
print encode_json $outputs;
__END__
(省略)

GitHub Actions workflowのジョブのoutputとして使いやすいように、JSON形式で出力しています。{"name":"テストの名前","packages":[パッケージ一覧]} というオブジェクトの配列を作っています。

.github/workflows/ci.yml

name: CI
on:
  push:
    branches:
      - main
  pull_request:

jobs:
  prepare:
    name: Prepare
    runs-on: ubuntu-latest
    outputs:
      separated-pkgs: ${{ steps.separate.outputs.out }}
    steps:
      - uses: actions/checkout@v4
      - uses: actions/setup-go@v4
        with:
          go-version-file: go.mod
      - id: separate
        run: echo "out=$(perl separate-test-pkg.pl)" >> $GITHUB_OUTPUT
  test:
    name: Test (${{ matrix.target.name }})
    needs:
      - prepare
    runs-on: ubuntu-latest
    strategy:
      fail-fast: false
      matrix:
        target: ${{ fromJSON(needs.prepare.outputs.separated-pkgs) }}
    steps:
      - uses: actions/checkout@v4
      - uses: actions/setup-go@v4
        with:
          go-version-file: go.mod
      - run: go test -v ${{ join(matrix.target.packages, ' ') }}

prepareジョブで、どのテストを独立に実行するか・同時に実行するか を先述した separate-test-pkg.pl の出力によって決めています。

prepareジョブの出力を受けて、testジョブでは独立にテストを実行するパッケージのmatrixと、それ以外のパッケージのmatrixに分けてテストを走らせています。go test コマンドには複数のパッケージ名を渡せるので、これでテストを個別に実行できるわけですね。

fromJSONjoin はGitHub Actions workflowの組み込み関数です*4。 動的に組み立てたmatrixのフィールドは matrix.target オブジェクトから参照できます。

fail-fast には false を指定しておいて、1つのテストジョブがコケても他のジョブが即時終了しないようにしておくほうがよいでしょう。

実際に以上のworkflowをもとにCIを走らせると、以下の画像のようにジョブが分かれていることが確認できます。

gyazo.com

先行研究

gotesplit*5というツールを使うと、Goのテストを分割数を指定して独立したジョブとして走らせることができるようです。

songmu.jp

今回は、DBを使うテストだけ独立して実行する・DBを使わないテストは高速に終わるからまとめて実行する というふうに、分割の基準を自由に指定できるようにしたかったので、自前で仕組みを用意してみました。このような単位で分けておくと、DBを使うテストでだけDBの準備をするようにできるし、複数のパッケージのテストからDBにアクセスしても干渉しないようにできます*6

*1:他のCIランナーでもそうだろう

*2:具体的にプリインストールされているソフトウェアについてはactions/runner-imagesリポジトリにあるOSごとのドキュメントを参照すること

*3:Perl本体に同梱されるモジュールのこと

*4:Expressions - GitHub Docs

*5:名前がおしゃれ

*6:たまにTRUNCATE TABLEするテストとかがある