個人の技量だけではスケールしないのは確かだが、それは技量を伸ばさずに別のところだけ伸ばしていればカバーできる、ということを意味しているのではないだろう。いわゆる「魚の釣り方」を超えた技量の伝授ができるようになって初めて、高い生産性に対する脱属人性・再現性ができるのではないか。ドキュメンテーションだけで属人性が解消するほど簡単ではない。
ソフトウェアに対する考古学は技術的好奇心を満たすのにとどまらず、当時の考え・設計思想を理解することでコードベースに対する深い理解を得て、今後の糧となる。いちばんコードベースへの理解が深い状態とは、自分が設計・実装したことがあるコンポーネントが大半の状態、ということになるんじゃないか。
再現性のある知とは?