私が歌川です

@utgwkk が書いている

ISUCON8 :thinking_face: 学生枠で予選通過した #isucon

:thinking_face: *1というチームで参加しました.チーム名がかぶっているのには気づかなかったです.なんとか学生枠で予選を通過することができました.

チームはid:utgwkk@wass80id:nonyleneの学生3人です. 使用言語はPythonです.3人ともそこそこ読み書きできるしコードの振る舞いが予想しやすいから,みたいな理由で選択した気がします.

github.com

やったこと

N+1クエリの撲滅

まず明らかに get_event() の処理が重いということが分かるのでN+1クエリを気合でエイヤッとした. ここがバグってなかなか前に進めなかったのが悔しい.なんとか解決できたのはよかったけど時間をかけすぎた. get_events() も含めるとN2クエリになっていたのをなんとかしたかった気もするけど時間が足りなかったね…….

get_event() を極力呼ばないようにする

イベントに関する情報をいろいろなところで get_event() を使って取得していたけど,そもそも存在確認ぐらいしかしていないところがあったので,そこは個別でSELECT文を発行するようにした.ブール演算ができなくて何度もバグった…….

その他

validate_rank() で座席のランクの存在を確認していたが,そもそも座席は増減しないのでDBに問い合わせないようにした.以下はおもしろコードです.

def validate_rank(rank):
    return rank in set('SABC')

なんかいろいろやった気がするけど忘れてしまった.他のふたりが記事を書いてくれると思うので待ってます.

やらなかったこと

MariaDBを捨てる

みんな大好きMySQLのほうが設定しやすいと思ったけど,MySQLだとなぜかデータの整合性が取れなくてMariaDBだと正常になるということがあって結局捨てなかった. あれ何だったんですか????

デッドロックへの対処

複数台構成に切り替えたあたりからMariaDBのデッドロックが発生してスコアが安定しなくなった.これどうすればよかったんでしょうね……. 最後はスコアが13000点代に乗ったらフィニッシュですねとひたすらベンチを回していて,点数が上下した末に13621点でフィニッシュした.下がりっぱなしではなくてよかった.

総評

gyazo.com

今回の問題は,「1台でそこそこ動くようになってきたし,とりあえず複数台にしたらもっとスコア上がるでしょ」という学生気分な希望的観測をへし折ってくれたという点でとてもよい問題だったと思います. 高得点を目指すためにはDBのロックのことをちゃんと考えたり,もっと貪欲に重い処理を切り出していったりしないといけなく,なんとか本戦出場ラインに乗ったという感じでした.

15時ぐらいに,ぜんぜんスコアが上がらなくてもうだめだとなっていたのにいきなり19000点代が出て一瞬だけ大盛り上がりしました.そのあと実装もサーバ構成も整えたけどその点数には届かなかった.あれは何だったのでしょう…….

追記:他の2人がやったことがここに書いてあることを思い出しました. やったこと · Issue #1 · innocent-team/isucon8 · GitHub

運営の皆様ありがとうございました.ダッシュボードがとにかく使いやすくベンチも快適でした. @wass80 ありがとうございました.アプリの実装を先読みして改善点を洗い出しつつペアプロでバグを解消してくれて大変やりやすかったです. id:nonylene ありがとうございました.インフラ関係のところを全部任せていましたが高速に設定を変えていってくれたので実装に専念できました.

本戦楽しみ!!!!!名札欲しい!!!!!!!!

*1:team id: 18