川見てるアドベントカレンダー2024をやります。
前回開催は2021年、実に3年ぶりの川見てるアドベントカレンダーということになります。
川をはじめとした、海、湖、滝、流れなどについて語ったり、写真を貼ったりしませんか。前に取り上げたことがある川などであっても構いません。どうぞよろしくお願いします。
川見てるアドベントカレンダー2024をやります。
前回開催は2021年、実に3年ぶりの川見てるアドベントカレンダーということになります。
川をはじめとした、海、湖、滝、流れなどについて語ったり、写真を貼ったりしませんか。前に取り上げたことがある川などであっても構いません。どうぞよろしくお願いします。
参加しました。
普段の仕事では主にGo/TypeScript/Reactあたりを書いています。Rails周辺のぼんやりとした世界観は知ってるかも、ぐらいの立場です。
推しVTuberのために匿名質問サービスを高速に作り、仲間を集める、という流れが非常に美しく、懐しさすら感じさせる発表でした。こういう勢いをたぶん失っているんだろうな、とも……。
どこのプロダクトでも長時間の非同期ジョブに悩まされているのだ、と知れて勇気づけられました。非同期ジョブの実装側でlong-runningなジョブを中断・再開できるようにする仕組みは面白かったです。一方で、ジョブをじゅうぶん小さな単位に分割して並列実行したのち結果をマージする、といった手法も考えられないか? と思い、そのあたりを懇親会で議論できたのでよかったです。
スループットを上げるために1行1在庫で管理する、逆に決済システムのレートリミットを考慮してスループットをあえて下げるなど、正しくパフォーマンスと向き合っている、と感じました。1行1在庫だと行数が爆発しないか? と思ったけど、一時的なイベントなら不要になった行は消せるし、200万在庫をさばいた実績がある、とのこと。
ActiveJobやSidekiq、そしてSolid Queueができるまでの歴史の話が面白く、TheSchwartzやFireworqを使っているプロダクトが身近にあるのでなかなか遠くないところの話のようにも感じました。最近だとAWS SQSを使った仕組みを手作りするなどの事例があるのですが、「非同期処理」と一口に言ってもいろいろあるし、Sidekiqのwikiを一度読んでおくといいんだろうな、と思いました。
データマイグレーションの決定解みたいなの、Rails界ならあるでしょって勝手に思っていたけど意外とまだないんですねえ。手元からスクリプトを打ってデータを修正した経験は自分もあるけどいまいちだし、かといって最強の仕組みを作るほど手をかけづらい場合もあって悩ましい。サーバーレスかつ安全にonetimeスクリプトを実行する最強の環境セットがあるといいのか??
最終日の基調講演です。修復とは元に戻すことではなく変化に適応しつづけること、という言葉が目から鱗でした。これはフレームワークもそうだし、長寿プロダクトとかにも言えることになりそう。
冒頭で述べたように、普段はサーバーサイドの実装言語としてGoを使っています。昔はPerlも書いていました。
Railsに対して、やっぱり道具がひと通り揃っているのは強いだろう、ということをよく思います。重厚よりは簡素なフレームワークを選び、足りない道具があれば自分で実装する、というのを仕事でよくやっているのですが、一方でRailsの方を見て、こういうのは数行ぐらいで完成するんだろうな*1……と思うことは少なくありません。密結合で高速に走れる、という言葉を耳にしたことがあります。
一方で、Rails wayにうまく乗れないと気持ちのいい開発体験が損われがちで、そのあたりのノウハウが模索されている部分もあるんだろうな、とも感じました。モデル設計やHotwireなど、うまくハマるといいけどちゃんと考えないと苦しくなる面はありそうで、Railsだから思考停止でいい、ということはなさそう。「隣の芝は青い」みたいな感じで、どこにいてもちゃんと考えてプロダクトを作っていかないといけない、ということですね。
今の仕事にRails wayをそのまま取り込めるかは分からないけど、ある種のヒントは得られたかもしれません。とくに、最後の基調講演での話はRailsと関係なく普段から意識できるとよいのだろうな、と思いながら聞いていました。
Railsは普段書いてない、という立場で参加しましたが、けっこう学びになるトークが多かったと思います。見れていないトークも興味深そうなものがいくつかあるので、資料を見返しておきます。一方、もっと深掘りできるとよさそうだけど15分トークだとギリギリすぎるか、ということも思ったので悩ましいですね。
来年も何もなければ参加します。会場が東京駅直結になるっぽくてすごい。
🙃 #kaigionrails自分だけ撮影してそうな写真展 pic.twitter.com/FMJBCH7Rg4
— うたがわきき (@utgwkk) 2024年10月27日
*1:実際には数行では済まないかもしれないけど
2024/10/18*1にgomock (mockgen) v0.5.0がリリースされました。
リリースノートを見ていこうと思うのですが、その前にpackage modeという新しいコード生成のモードについて触れましょう。
mockgen v0.4.0までは、コード生成のモードとしてsource modeとreflect modeの2つがありました。
source modeは、指定されたGoのソースファイルを構文解析して得られた情報もとにinterfaceのモック生成を行うモードです。モック生成の対象がファイル単位でしか指定できない・別のpackageのinterfaceモックが生成できない など制約は強いけど、静的解析だけで済むので高速にコード生成できるモードです。このモードはmockgen v0.5.0にも残っています。
reflect modeは、リフレクションを使ってinterfaceのモック生成を行うモードです。リフレクションが使えるのでsource modeより柔軟性が高いように見えて、じつはいくつか限界がありました。
代表的なものに、ジェネリックな型を返すメソッドを含むモックのコード生成がエラーになる、というものがあります。reflect modeで以下のようなinterfaceのモックを生成するとエラーになります。
type Interface interface { GetSomeInt() *Some[int] // これが生成できない } type Some[T any] struct { // 省略 }
ほかにもいくつか限界がありました*2が、これらを解決するためにreflect modeとは仕組みの異なるコード生成モードを導入した、というのがpackage modeのモチベーションになります。
package modeは、golang.org/x/tools/go/packagesを使ってコードの解析を行ってinterfaceのモックを生成するモードになります。mockgen v0.5.0で導入されました。
package modeはreflect modeとの互換性を保ちつつ、reflect modeでは解決できてなかったコード生成の問題も解決しています。リフレクションではなく、golang.org/x/tools/go/packages というパッケージで提供されるGoのコード解析の仕組みを使っています。golang.org/x/tools/go/packages については以下の記事が詳しいです。
package modeについて見たので、リリースノートのほうも見てみましょう。
--write_command_comment
flag to specify whether to include Generated by this command
comment.mockgenでコード生成をすると、生成されたコードに以下のようなコメントが出力されます。
// Generated by this command: // // mockgen -mock_names=Service=UserServiceMock -package mocks -typed -destination mocks/user_service.go -self_package go.uber.org/mock/mockgen/internal/tests/mock_name/mocks go.uber.org/mock/mockgen/internal/tests/mock_name/user Service
この挙動はv0.4.0まではコマンドライン引数で制御できなかったのですが、v0.5.0ではこのコメントを出力しないように --write_command_comment=false
コマンドライン引数で設定できるようになりました。
コード生成時に実行されるコマンドは環境依存で、生成されるコードに余計な差分が入ってしまうから無効にできるようにしよう、というのが元のPRのモチベーションです。ワイトもそう思います。
bulkmockgenを作った側としては、モックするinterfaceを追加したときにこのコメントがコンフリクトして困っていました。コード生成後にこのコメントを取り除くスクリプトを回すようにしてなんとかしていましたが、コマンドライン引数が導入されたことでスクリプトの用もなくなって嬉しいですね。
--build_constraint
flag to add //go:build
directives to generated mocks生成されたコードに対して --build_constraint
コマンドライン引数でbuild constraintを指定できるようにした、という変更です。
mockgenで生成したコードは基本的にテストでしか使わないけど、パッケージが分かれているのでプロダクションコードからimportしてしまう可能性がある、なのでbuild constraintで保護できるようにした、というモチベーションのようです。
たまに思うけど、テストを走らせるときだけ有効になるbuild tagとかないのかな。
reflect modeがpackage modeに代替されたことで、interfaceの情報を得るためにコードをコンパイルして実行する必要がなくなりました。そのため --exec_only
コマンドライン引数が削除されたのですが、これだと困る場合があるようです。mockgenによるコード生成結果をうまく制御するために、mockgenのinterfaceの解析結果の内部表現をgob encodingしたものを得て、コネコネしたのちmockgenに渡す、ということが行われていたようです。ここまでやったことがないのでまだモチベーションが掴みきれていません。
この問題を解決するために、--model_gob
というコマンドライン引数経由で、内部表現をgob encodingしたもののファイルパスを渡せるようにした、ということのようです。
go list
.mockgenでコード生成するときに go list -json
コマンドが叩かれていますが、引数を調整することでコード生成を高速にした、という変更です。
go list -json
だけだと依存パッケージの解析なども行われますが、必要なのは ImportPath
と Name
だけなので無駄だった、ということですね。
Cond
matcher generic.Cond
matcherがジェネリックになりました。godocの差分*3を見るのが一番分かりやすいでしょう。
// これまで Cond(func(x any){return x.(int) == 1}).Matches(1) // returns true Cond(func(x any){return x.(int) == 2}).Matches(1) // returns false // これから Cond(func(x int){return x == 1}).Matches(1) // returns true Cond(func(x int){return x == 2}).Matches(1) // returns false
ジェネリックでない既存のコードは型引数が常に any
型に推論されたものだとみなせるので、互換性は保たれています。
ISGOMOCK()
from generated mocks.生成されるモックに ISGOMOCK()
メソッドを生やすのではなく、isgomock
というプライベートなフィールドを含めるようにする、という変更です。この差分だけ見てもモチベーションが一見分かりづらいと思いますが、#144 と併せて見ることで謎が解けます。
reflect modeに対応するモードをまったく別の仕組みで書き直して、package modeという名前で導入した、という変更です。
記事の冒頭で触れたように、これが今回のリリースで一番の目玉じゃないでしょうか。
fmt.Stringer
.fmt.Stringer
interfaceに対するモックがdeadlockを引き起こしうる問題が解決されました。
fmt.Stringer
の String()
メソッドがモックされていると、モック実装を文字列化する → String()
メソッドが呼ばれる → モック実装が適切に呼ばれているかどうかの判定が走る → …… という無限ループになる、ということですかね。さもありなん……。
解決策として、モック実装を文字列化するときは %v
ではなく %T
というフォーマットで文字列化する、という形を取っています。モック実装かどうかを判定するために ISGOMOCK()
メソッドの存在を確認していましたが、これだと名前衝突が起こる可能性が残っています。ということで、メソッドではなくプライベートなフィールドを使って判定するように変更した、というのが #204 なんですね。
パッケージ単位のコメントとして // Code generated by MockGen. DO NOT EDIT.
から始まる行を含めないようにする、という変更です。差分は非常にシンプルですね。
より便利になり、package modeの導入によって限界も超えたgomock (mockgen) v0.5.0がリリースされました。みなさまもどんどん最新バージョンを使っていきましょう。
*1:リリースノート上の日付は2024/10/15
*2:interfaceの型エイリアスに対するモックを生成できない、メソッドの引数名の情報が失われる、など
*3:https://github.com/uber-go/mock/pull/183/files#diff-3e04df284e7d2b35b623a74eb8e9ef27d7637304e4643f7c56256ece54f6b63eL342-R348
路上飲酒文化で街づくりに貢献したい
— うたがわきき (@utgwkk) 2024年10月20日
参加しました。この記事はサッポロクラシックを片手に執筆されました。
「推測するな、計測せよ」って仮説検証だよね? ということをずっと思っていたのですが、まさにそういう話がされていたと思います。一方でパフォーマンス改善の糸口を掴むきっかけをプロファイラのみから得るのは難しいのは確かに。プロファイラの使い方が分からないと、なんか情報が出た!! にしかならないんですよねー。
タッキーさんは社内でも随一の引っ越し屋さんだと思うのですが、その経験がよく詰まったトークだったと思います。前回のデータ移行での反省を踏まえて次回は新しい手法を取り入れるということができているのも尊いです。
「開発環境を整える」ということがチームの文化として浸透して、それが賞賛されるようになっている、ということが何よりも尊いですね。
普段バリバリに使い倒しているクレカの裏側、身近だけどぜんぜん知らない仕組みを知れておもしろかったです。現実の泥臭い問題を粘り強く解く、ということを実践しているなーと見ていました。
moznionさんのキーノートがけっこう暴力といい話を行き来するみたいな感じでよかったです。最初からずっと暴力では??
「個人技」については自分も思うところがあったのだけど、そこがうまく言語化されていたと思います。いつまでもずっと手は動かしていたいし、ギークでありたいですね。強い個人技でチームに良い影響を及ぼせるようになったらそれはもはやチームワークなのかも。
懇親会やN次会でいろいろ喋ったけど、最後のほうは酒が回りまくっていてあんまり思い出せない、けどきっといい話をしていたんじゃないか。なんか覚えている方がいたら教えてください。
スマートバンクさんは掘り下げるとどんどん面白い話が出てきてすごすぎるのでは??
1つの空間がずっと連続していておしゃれ、だけど初見だとけっこう道に迷ってしまいました。
次回は福岡で開催されるっぽい? のでこれもまた行きたいですね。ビアキチにも行きたい。あとそろそろ登壇できるようにネタをちゃんと用意しておきたい!!
連休中に、golangci-lintに組み込まれているlinterを全部見た。Linters | golangci-lint から見れるので、みなさまも見てください。
世間でも全部見ている事例はありそう。こちらもあわせてどうぞ。
これで記事を終わってもいいけど、もうちょっと続ける。
ここで「golangci-lintに組み込まれているlinterを全部見た」とは、以下のことを指している。
数時間ぐらいで全部見おわり、(一部のルールが多いlinterを除けば) それぞれのlinterの特徴はだいたい分かった。あわせて Configuration | golangci-lint もひととおり目を通した。その上で、いま関わっているプロダクトのコードベースに何をどう適用すると効果的なのか検討し、いくつかのlinterを追加で有効にした。
「全部見る」は必ずしも「完全に理解している」を意味しないが、近いところには到達できると思う。何がどこにあるのか・何ができるかのアタリがつくようになった。裏を返すと早めに知っていればよかったと思うこともあるが、手札が増えたことを喜ぶべきだろう。linterのルールに限らず、ときどき「全部見る」行いをやるのが癖になっている。見えていると思っているものも、ほんの一部・上澄みしか見えていない、ということはよくある。
何が言いたいのかというと、全部見るのは健康にいいです。
Proコンがドリフトしていることに気づく。左上に倒しているとときどき入力が打ち消される。いったん気にせずサーモンランをプレイしつづける。
Nintendo Switchの本体設定からスティックの調整を行う。ドリフトしていることが確定。この日に修理を申し込む。ドリフトするコントローラーでもビッグランでカンストは可能。ときどき足が止まるアルバイターみたいにはなるが。
ビッグランが終わったので、夜にProコンを梱包して発送した。お届け予定日は9/11 (水) と出た。京都にある修理センターに送るんだったらハンドキャリーしたほうが早いのでは? と思ったけど野暮だろうしハンドキャリーだと受け付けてもらえないだろう。
Proコンが届いて、修理受付が完了した。
Proコンの修理が完了して、返送された。修理代金は4,075円。新品のProコンを買うよりは安く済んでいる。
Proコンが家に返ってきた。左スティックの交換によって直ったぽい。これで心おきなくサーモンランができる。